00/12/23 続・いざ春日へ
 
 前回、都営大江戸線の飯田橋駅がとっても深い地下にあるという話をしました。そこではお話しませんでしたが、この電車に乗っている時に同僚とずっと話し込んでいたのではっきりとは判らなかったのですが、なんか坂道を転がり落ちていくような感覚、あるいは、妙にスピードが出ているなという感じがあったのですが、気のせいだと思っていたのです。到着した飯田橋駅のホームがあまりに深かったので、不思議な事もあるもんだなあ、なんて思っていたのです。
 ところが、年末ですから棚の整理なんぞしていたら、たまたま、本当にたまたま出てきたのです。この区間の路線概要が載っているパンフレットが、スキャナーで読み込んで掲載しようかなとも考えたのですが、著作権の問題があるので残念ながらここではお見せできません。ただ、現在(’00年12月23日)もそのパンフレットを国土庁のホームページで見ることが出来るので以下にご紹介させて頂きます。(なお、当ホームページでは相手先の許可を得ないリンクは張らない事にしております。多少のご不便をおかけするかもしれませんがお許し願います。)この資料によれば、この区間の最大深度は約49m。あと1mで大深度法でいう、土地の所有権の及ばない範囲になってしまいます。比較的最近開通した南北線のさらに下を走るのですから当然といえば当然ですが。
 地下鉄といえば、どうしても不思議でたまらないのが、やはり最近開通した都営三田線の三田−白金高輪間だ。この区間どう地図を見ても道路の下を走ってない。いやむしろわざと道路を避けていると思えるぐらいだ。地形的に考えてこの区間の深度が50m以上あるとはとても考えられない。いったいどういう仕組みでこうなっているのか、筆者には全く想像も出来ない。読者の方々の中に、この辺の事情をもしご存知の方がいらっしゃいましたらご教授頂ければ幸いです。
 筆者はつい最近まで、50mの地下を自由に利用するなんて夢物語なのか、あるいは気が振れているかのどっちかとだ思っていました。しかし、現実はもうそこまで来ていたのです。先程ご紹介しました、国土庁のパンフレットにある飯田橋駅の断面図(パース図と言います)はすごいものがあります。19世紀に敵の侵入を防止する用途だったお堀が、20世紀には交通の大動脈に生まれ変わる、これは殆どブラックジョークです。いったい21世紀には何が起きるんですかね。楽しいような怖いような。
 
 国土庁(大深度地下利用パンフ):http://www.nla.go.jp/daidai/verdict/np/riyou2.htm
 
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