01/02/03 鬼は外
 
 今日は節分です。筆者の住むここ千葉県では成田山新勝寺の豆まきがあまりに有名です。今年は曙関を招待して行われたらしい。
 そこまで大規模でなくとも、以前は夕刻になると、あちらこちらの家庭で「鬼は−外、福はー内」の掛け声が聞こえ、各家庭で豆まきが行われていました。けれど最近では、鬼が豆ぐらいでは逃げなくなったのか、とんと見かけなくなりましたね。節分用の福豆もあまり大々的に売られているのも見かけないですしね。個人的には不景気という大きな鬼を早く追い出してほしいのだけど、この鬼、よぽっどこの国の居心地がいいのかすっかり長居をなさっていらっしゃっる。最近ではこの国の幹部の方々ともすっかり仲良くなったのか、鬼が「そろそろ、おいとまを」と言いかけると、新しい総理が出てきて、新しいお茶をお出しして「まあ、もっとゆっくりしていきなよ!」とさらなるおもてなしをしている、というのがもっぱらの噂だ。
 それにしてもこの節分という行事なんか変です。というのも、貴重な食料を粗末にする行事だからです。イタリア?にもトマトを投げあうトマト祭り?のような祭りがありますけど、日本では、今日が食べ物を粗末に扱ってよい一年で唯一の日です。大豆を投げ合うなんて、豆腐屋が聞いたら目をむいてしまいそうです。そういえば最近、豆腐屋もすっかり見かけなくなりましたね。毎朝、豆腐としじみをお店から買って、その食材の味噌汁で朝を過ごすなんて風情はすっかり過去のものなのかな?
 でも、こんな時代だから、やはり食べ物は粗末にしない方がいいと思うのです。うちではその昔、節分の豆がもったいないので、福豆の小分けパックをパックに入れたまま投げた事があったのですが、すっかり節分の雰囲気はどこかに行ってしまいました。でも、もう安心、そんな向きにはとってもいいアイディアがあります。それは殻つきの落花生を福豆の代わりに使う事です。これなら豆まきのあとに拾って、殻を割れば全部食べる事が出来ます。
 ここ千葉県は落花生の産地、実に国産の落花生の75%を生産しているのです。地ビールに落花生ビールもあるぐらいです。大きな大きな鬼を追い出したい方の為に、節分用に特別に厳選した千葉県産ピーナッツを1つ3億円にて販売させて頂きます。勿論領収書も発行します。たくさんの方々のご用命をお待ちしております。
(ちょっとネタが古かったかな?)
 
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