01/07/29 そりゃあもう大騒ぎ
 
#都合により数日遅れの掲載です。
01c144fq00sS2x.jpg 盆踊りのシーズンです。不思議なことに、筆者のところではすぐ近くで2回も盆踊り大会が行われるようです。1回目は今週の7月28、29日で筆者の家から徒歩数分の小学校で行われます。しかもその小学校はこの地区の参議院議員選挙の投票所とも重なっているので、当日の夜は”そりゃあもう大騒ぎ”でしょう。2回目は来週の8月3日、4日でこれまた筆者の家から徒歩数分の児童公園で行われます。なんでこうなってしまうのでしょうね??特に、1回目の会場での、盆踊り大会と選挙のバッティングは如何なものかと思いますが。物騒な世の中、事件でも起きなければ良いですが。
 バッティングといえば、筆者も(ものごごろつく前の)2年ちょっと住んだことのある上尾市のさいたま市との合併の是非を問う住民投票もこの日に行われるようで、上尾市では選挙そっちのけの町を挙げての大騒ぎとなっているようである。上尾市での合併問題では、賛成派としては、市の商工会がその中心となり、反対派は議会を中心とする組織がそれぞれ音頭をとっているようである。その構図はまさに現代の利権構造そのもので、運動最終日の昨日(’01年7月28日)にはついにその市長自ら合併反対の街頭演説を行ったようだ。なんか知らんがどこか不公平な感は否めない、不愉快な住民投票である。
 町村合併といえば、筆者の暮らすここもかつては独立した行政区域で、その名を南葛飾郡南行徳村と言い、塩田や漁業以外にこれと言って産業のない地域であった。そんな地域を’60年代のはじめ、この近隣では最も大きく発展していた市川市は合併を始める。手始めに南葛飾郡行徳村と南行徳村を、そして、引き続いてその話を浦安村にもちかけるが断固拒否されてしまう。当時の浦安村は、まがりなりにも旧成田街道の通っていた南行徳村や行徳村と比して、浦安村は旧成田街道の走らなかった、漁業しか産業のない本当の僻地であったと考えられる。そこは、道路が舗装されていないので、車体が汚れるとして、タクシーでさえ走るのを嫌がった地域であったのである。
 ところが、その関係を根底から覆す出来事が起きてしまう。ご存知営団地下鉄東西線の開通である。その開通以前は、浦安村から東京都心部への通勤にはバスで今井(東京都江戸川区)まで出て、そこから始発するトロリーバスで上野まで行くルートか、バスで本八幡へ出てそこから総武線に乗り継ぐルートしかなかった。つまり、それまではどちらも東京都心までたっぷり2時間以上かかる市川の奥の奥の僻地であったのである。それがある日突然、東京都心まで10数分になってしまったのである。尤も当時は快速電車もろくろく止まらない駅ではあったのだが。
 その後、たいした産業もなかった浦安市にその立地を生かした「東京ディズニーランド」が開業するに至って、市は劇的に発展することになるのです。今ではディスニーリゾートの名称こそ、東京であるが、浦安の名称でも充分に全国区として通用する。いまだお世辞にも全国区とは言えない市川市に向かって、「合併してあげましょうか?」と持ちかけても決しておかしくないぐらいその地位は逆転してしまっている。
 そこで、現上尾市民の方にお願いしたい。今度の住民投票には、近視眼的な一面のみを見た意見に左右されずに、未来を見据えた投票行動をしていただきたいと考えるものである(掲載が遅いって?)。
 
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