Konica AR

 ’65年に旧コニカバヨネットマウントI(Fマウント)のシステムを一新し、コニカバヨネットマウントII(ARマウント)を用いるAUTOREXを発売しシリーズ化された。AUTOREXは撮影中にハーフサイズとフルサイズの切り替えが出来る便利な機能を備えていた。その後もコニカは、’68年にはFTAではシャッタ速度優先AEを、’79年にはFS-1ではワインダー内蔵をそれぞれ世界で初めて実装するなど、今日に繋がる新しいものを多く発表している。

 その後、シリーズは’83年のFT-1で終了となる(その後cosina製のOEM機あり)。一説にはH製作所がAF用チップの開発に失敗した為に、AFの一眼レフの発売が出来なかった為などの噂話が伝わっているが、真実の程は定かでない。しかし、北米ではその評価が高く?多くの機械が輸出されている。今日でも米国のネットオークションでは多くの機械を見る事が出来る。輸出用では、Acom-1はAUTOREFLEX-TCと、いくつかの機種でその名称が違うものがある、また、旧Fマウントとの混乱にも注意が必要である。さらに、FTAなどの機種ではズームレンズの使用が出来ないとの情報もあるが、残念ながら筆者はこれを確認できていない。

 今日、この一眼レフのレンズHexanonはその描写力でむしろ評判を高めており、’85年に終了したシステムとしては意外と中古価格は高めである(それでも他のシステムよりは安い)。しかしながら、これにはフランジバックが短い(40.5mm)という特徴があり、マウントアダプタなどで他機種への取り付けが困難である。元々、カメラを販売する為にフランジバックを短くし純正のマウントアダプタを発売することで、他社のレンズも使えますよとしたものである。カメラが早い段階で生産中止となった現在、ここがウィークポイントになるとは皮肉でさえある。

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カメラ年表

 ’65:AUTOREX

 ’66:AUTOREX-P,AUTOREXblack

 ’67:ARW

 ’68:FTA

 ’69:FTAblack

 ’70:AUTOREFLEX(輸出用),NewFTA

 ’73:AUTOREFLEX-A3(輸出用:NewFTA),AUTOREFLEX-T3

 ’74:AUTOREFLEX-NewT3

 ’76:Acom-1,AUTOREFLEX-TC(輸出用)

 ’77:AUTOREFLEX-T4(輸出用)

 ’78:Acom-1autodate

 ’79:FS-1

 ’80:FP-1,FC-1

 ’83:FT-1

 ’85:TC-X(cosina製OEM),FT-1prohalf

交換レンズ一覧

 魚眼レンズ:UC15mmF2.8

 超広角レンズ:21mmF2.8,21mmF4,24mmF2.8

 広角レンズ:UC28mmF1.8,28mmF3.5,35mmF2,35mmF2.8

 標準レンズ:40mmF1.8,50mmF1.4,50mmF1.7,50mmF1.8,52mmF1.8,Macro55mmF3.5,57mmF1.2,57mmF1.4,58mmF1.2

 ズームレンズ:28-135mmF4-4.6,35-70mmF3.5,Two-touch35-70mmF3.5-4.5,Two-touch35-70mmF4,Varifocal35-100mmF2.8,45-100mmF3.5,47-100mmF3.5(Half専用),58-400mmF4,65-135mmF4,70-150mmF4,80-200mmF3.5,Two-touch80-200mmF4,80-200mmF4.5

 望遠レンズ:85mmF1.8,100mmF2.8,135mmF2.5,135mmF3.2,135mmF3.5,200mmF3.5,200mmF4,200mmF5.6

 超望遠レンズ:300mmF4.5,300mmF6.3,ARM400mmF4.5,UC400mmF5.6,ARM800mmF8,Reflex1000mmF8,Reflex2000mmF11 ARM=蛍石?

 テレコンバータ:2.0X

 特殊レンズ:Macro105mmF4)

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