’72年にM-SYSTEMとして登場した、M-1はライカから名称がダブルとしてクレームが付き(本来はアルファベット1文字は商標に当たらないため的外れな指摘ではあるが)’73年にOM-SYSTEMと改称されている。発売当初はその小型軽量でかつ使いやすいシステムで少なくない影響を当時の業界へ与えた。その後’75年のOM-2ではTTLダイレクト測光、’83年のOM-4ではスポット測光、’86年のOM-4TiではスーパーFP発光を用いたスピードライトのシャッター速度全速同調をそれぞれ世界で初めて実現し、常に先端を走る(変わった事をする?)姿勢は高く評価された。
’86年にはOM-707でAF一眼レフで、他社と同様AF化へ一歩を踏み出したが、そのAFは遅い合わないとすこぶる評判が悪くその後が続くことはなかった(MFを全く出来ないようなシステムのせいもあった)。その後AFの一眼レフはレンズ一体型のLシリーズ、MFの一眼レフはOMシリーズとシリーズを分けられたが、これがむしろ両者の寿命を早めたようにも思われる。そんなところからか?デジタルカメラへの対応は早く、一時期トップシェアを誇っていたが。各社が本気になって入ってくる頃になると次第にシェアは低下していった。また、一眼レフでは対応が遅れ、これまでのOMシリーズとは、全く別の4/3'sシステムを提唱しているがこちらの方は低空飛行である。
さて、話をOMシリーズへ戻すと、シリーズは大きく分けて3種類に分けられ、プロ用の1桁機、普及用の2桁機、そしてAF(またはPF)の3桁機の3種類に分けられる。また’97年にはレンズメーカのcosinaをOEM先とするOM-2000が発売されている。’94年にはOM-3Tiが復刻発売されている。中古市場でのOM-3の評判を聞きつけた?オリンパスはその当時すでに会社内に設計図が残っていなかった為、中古でOM-3を購入しそれを分解して新たに設計図を起こして、OM-3Tiを復刻している。しかしながら、それはわずか3000台?しか売れず、中古市場では再び高値安定とちょっと不思議なカメラではある。
カメラ年表
’72:M-1
’73:OM-1(改称)
’75:OM-1MD,OM-2
’79:OM-1N,OM-2N,OM-10
’80:OM-10quartz
’82:OM-10black,OM-20,OM-30
’83:OM-4
’84:OM-3,OM-2spot/program
’85:OM-40program
’86:OM-4Ti,OM-707
’88:OM-101
’89:OM-4Tiblack
’94:OM-3Ti
’97:OM-2000(cosina製OEM)
’02:OMシリーズ終了宣言
交換レンズ一覧
魚眼レンズ:8mmF2.8,16mmF3.5
超広角レンズ:18mmF3.5,21mmF2,21mmF3.5,24mmF2,24mmF2.8,Shift24mmF3.5
広角レンズ:28mmF2,28mmF2.8,35mmF2,35mmF2.8,Shift35mmF2.8
標準レンズ:40mmF2,50mmF1.2,50mmF1.4,50mmF1.8,Macro50mmF2,Macro50mmF3.5,55mmF1.2
ズームレンズ:35mm-80mmF2.8,35-70mmF3.6,35-70mmF4,35-70mmF3.5-4,35mm-70mmF4Autofocus,50mm-250mmF5
,70mm-210mmF4.5-5.6,100mm-200mmF5,85mm-250mmF5
望遠レンズ:85mmF2,Macro90mmF2,100mmF2,100mmF2.8,135mmF2.8,135mmF3.5,180mmF2,180mmF2.8
,200mmF4,200mmF5
超望遠レンズ:250mmF2,300mmF4.5,350mmF2.8,400mmF6.3,Reflex500mmF8,600mmF6.5,1000mmF11
テレコンバータ:1.4X,2.0X
特殊レンズ:Macro20mmF2,Macro38mmF2.8,1:1Macro80mmF4,Macro135mmF4.5
AFレンズ(OM-707,0M-101専用):24mmF2.8,28mmF2.8,50mmF1.8,Macro50mmF2.8
,Zoom35mm-70mmF3.5-4.5,Zoom28mm-85mmF3.5-4.5,Zoom35-105mmF3.5-4.5,Zoom70mm-210mmF3.5-4.5
PFレンズ(OM-101専用):Zoom35mm-70mmF3.5-4.5