追伸、神のお告げ(’02年)
例年、年末になると兜町界隈には「春日大社のお告げ」なる怪文章が出回る。翌年の相場を予想したものだが、これが結構とあたっているとプロの証券マンの間にも信奉者が意外と多い。近年、本物の春日大社からクレームがついたらしく、その名称が単に「神のお告げ」となっている。この「神のお告げ」ここ25年間も毎年出回っているのだが、これをいったい誰が書いているのかは謎であった。しかも去年(’01年版)でどういうわけか(虫の知らせか?)終了するという噂がささやかれていた。
ところが今年、この「お告げ」の主がとうとう姿を現した。茅野義明氏、74歳である。茅野氏は現新光証券にかつて籍を置いていた元証券マンであり、「お告げ」は元々は25年前に春日大社にその年の証券市場について占ってもらったことが発端となっており、以来、独自に陰陽道などをもとに開発したプログラムで分析した結果を公表するに至ったものであるという。最初は身近な市場関係者だけに渡していたものが、いつの間にやら年の瀬の兜町を駆け巡る名物となったらしい。実は昨年「お告げ」からの引退を表明したが、今年は「追伸」を出した。なお、来年「追伸2」があるかどうかは未定だという。
平成十四年 相場予見
一月、高寄り
二月、下押す
三月、小底
四月、ジリ高
五月、堅調
六月、軟調
七月、安値拾ひ
八月、小反発
九月、押し目買い
十月、急伸
十一月、底入れ
十二月、次第高