03/12/18 Switch to Macintosh
 
 今年(’03年)7月の引越しを控え、新しいものの購入は控えていた。CDプレーヤもビデオデッキも数年前に故障して廃棄処分にしてからそれらのない状態のまま過ごしてきた。パソコン環境の方はもっと劣悪で、もう何年もこのホームページを更新している機械のハードディスクのバックアップも取れない状態になっていた。これってもしかして、私が使用しているノートパソコンのハードディスクをお釈迦にしたら復旧不可能な甚大な損害を被るということではないですか?これは、なんとかしなければ!
031214c4030S.jpg そこで、筆者にとって実に9年3ヶ月ぶりとなる新品デスクトップパソコンを購入することにしました。そんな計画をしていた折、丁度発売になったのが、Appleの新型パソコンPowerMacintoshG5で2GHzのIBM PowerPC 970をデュアルで搭載したモデルである。Appleの宣伝文句としては世界最速のパーソナルコンピュータということです。本当に最速なのかはよくわかりませんが(あの世界最速というCMはイギリスでは根拠に乏しいとして放送禁止になったぐらいですから)、しかし少なくとも世界初のコンシューマ向け64ビットパソコンであることは間違いなさそうです。ベンチマークテストなどというものは下らないのであまり信用していませんが(最近のインテルのマシンはベンチマークテストだけが早くなるような仕組みを組み込んでいるらしいですから特にあやしいです)、最近ではめずらしく開発環境がおまけで付いてくる機械なのでいづれはそれらしいこともしてみようかななどと考えています。
 筆者が9年3ヶ月前(’94年9月)に購入した機械は、満開製作所のREDZONE(SHARP X68000CompactXVIのCPUであるMC68000を24MHzにクロックアップ改造して販売されていた機械)でした。考えてみればそれはWindows95発表前ということになる。秋葉原(ツクモ電気ニューセンター店)でその機械を購入したとき、隣にはApple MacintoshLC475(CPU:68LC040の25MHz)のパンケーキ型の特徴的な筐体が(新品なので箱にはっていますが)同じように山積みされて販売されていたのを覚えている。どちらを買おうか迷いに迷って、Macは会社にあるからという変な理由でX68000を購入したのでした。その後Windows95発売の影響か徐々にX68000は肩身が狭くなっていったのを覚えている。
 今月(’03年12月)初め、ネットショップで購入した商品の不在連絡票がドアにはさまっていた。ネットショップは便利だが宅急便の受け取り時間が限定されてしまい、忙しいときには受け取れなくなってしまうのは困りものか。とにかく残業を早く切り上げ飲みの誘いも断り無理矢理早く家に帰り荷物を受け取る。クロネコがこの荷物は本当に重いですよ!と言う。たかがパソコンと思ったが確かに重い、重くてなかなか箱から中身が出せなかった。それにしてもでかい!とりあえずセットアップと思ったが、電源を入れて、イーサーケーブルを挿して、立ち上げてユーザ登録をしたらもうインターネットまで含めて使える環境になっていた。さすがはMacintosh実に簡単である。
 ところがそこからが大変であった、まずインターネットのビューアーが固まる固まる、とりあえずあまりによく固まるので、OSごと再インストールしてみたが状況は同じであった。そうこうしているうちに、G5が届いたその日にアップルストアに申し込んでいた、OSのバージョンアップが宅急便で届いた。現行のPowerMacintoshG5にはOSとしてMac OS X(V10.2)が付属している、ところがその直後にMac OS X(v10.3)Pantherが発売されており、機能と使いやすさの面で大きく改善が計られている。なにせ、Mac OS X(v10.2)はCDが1枚、それに対してv10.3はCDが4枚にもなっているのである、これだけでもその改善ぶりを推して計るべしか。そこで、Appleは現行のPantherの付属しないモデルを購入してしまった気の毒な人の為に、OSの安価なバージョンアップキャンペーンを行なってくれているのである。なお1.8GHzDualのモデルはPanther発表後の発表なので最初からPantherが製品に同梱されているのである。
 Pantherをインストールする。ビューアーが全く固まらなくなった。バグだったのか??次は一太郎Arkのインストールだがどうやったらいいのだろう?よくわからないが試しに、筆者のノートパソコンにインストールされている一太郎Arkのjarファイルを、そのままMacへコピーしてダブルクリックしてみた。。。。。動いた。そうかこれがJavaか。あたりまえのことだが妙に感動してしまった。しかしFEPの動作がなんとなく変だ、まあとりあえず使えるから仕方がないのかな?ここらへんはMac版Javaのバグフィックスに期待するしかない。せっかくだからjustsystemのホームページにある最新版(v1.1)の一太郎Arkをコンパイルしてインストールしておこう。
 このあと、いくつかソフトをインストールする。管理者とは別に使用者のIDを登録しマルチユーザにする。そしたらとたんに管理者のIDで作ったファイルが読めなくなる。MacOSではどういう操作をすると読めるようになるのだろう?オンラインマニュアルを読みあさるが結局わからなかった。仕方ないのでコンソルを起動して「chmod 755 *」とタイプする。これって実はUNIXを全く知らない人には難しい機械なのではないだろうか?そんなことが他にもいくつかあったがなんとかインストールは終了。部屋中に散らかったごみを片付けよう。
 次はホームページの更新をMacからしようとする、これまたとたんにわからないことが沢山でてくる。
  1,JPEGを加工する方法は?、
  2,JPEGのファイルサイズ(保存サイズ)を下げる方法は?
  3.FTPの方法は?
1.はQuickTime(またはiPhoto)で写真を希望のサイズに変換することで解決、2.OS標準のPreviewを使って再保存することにする。3,の疑問は残念ながらOS 標準のGUIでは出来ないので(コンソルからは出来るでしょうけど)、Fetch(有料シェアウエア)のお力を借りることにしました。不思議なことにMacOS標準のGUIではFTPサーバの読み込みだけ出来るんですよ(マニュアルにそう書いてあった)変な仕様ですよね?
 それ以外のWindowsで行っていた作業は、表計算やデータベースのMac版を全て購入することで解決。あっけないほど簡単にいままで使っていたファイルが読めた(あたりまえだが)。てなことでSwitch to Macintosh完了。
 実はG5ではVertual PCが動作しないので心配でしたが、却って全ての環境をMacに移行するきっかけとなってよかったのかもしれません。なにせVertual PCは発売元がMicrosoftになってしまったので、次のバージョンが10年ぐらい出ないかもしれないですからね。ユーザ無視、利益重視ですからね。できるだけかかわりたくないものです。
 
アップル:http://www.apple.co.jp/
一太郎Ark:http://www.justsystem.co.jp/ark/
Fetch日本語版:http://www.hart.co.jp/fetch/
 
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